令和7年度 第1回研修
日時:2026年1月10日(土)15:00~18:00
場所:岡山県土地家屋調査士会館
講師:福岡会所属 溝田智司土地家屋調査士
受講報告
報告者 岡山支部 角野順一
2026年1月10日、岡山県土地家屋調査士会館にて桜町測量ウェブサイトの管理人としても知られる福岡会所属 溝田智司土地家屋調査士にお越しいただき、(1)open-hinata3(オープンひなた)の具体的な使い方、(2)オープンデータの活用、(3)自作点群を作るツールの紹介、の3部構成で講義をしていただきました。近年、測量・境界業務において地理空間情報の活用が重要になっていることから、現地調査の精度向上と事前調査の効率化を目的に、衛星測位・点群・GISに関する基礎と実務での活用方法を整理する良い機会になりました。
第1部では、オープンひなたが登記情報(地図XML)や各種測量データ(SIMA)を扱えるだけでなく、オルソ画像との重ね合わせから現地調査までをシームレスに繋げられる、無料のWEB-GISであることを学びました。第2部では、オープンデータの利便性と留意点(更新時期、精度、利用条件等)が整理され、実務においても直ぐに利用してみたい内容でした。第3部では、点群を自作するツールの概要と作業の流れが紹介され、衛星測位・GISと組み合わせた活用の可能性について理解が深まりました。
特に印象に残ったのは、オープンひなた上で地番図が閲覧できる点であり、Web上で実務に近い情報を確認できることに驚きました。さらに、オルソ画像や登記情報(地図XML)等を重ね合わせることで、位置関係や周辺環境の理解が進み、事前調査の「見立て」が立てやすくなると感じました。また、KMLデータをダウンロードし、Google Earth上で3D表示することで現場を大まかに把握できる点も魅力的でした。平面図や写真だけでは捉えにくい地形の連続性や高低差を直感的に確認できるため、現地での確認ポイントの洗い出しに繋がり、これまでの事前調査の時間短縮に活用でき、関係者への説明資料としても説得力を高められると感じました。
オープンデータ活用の観点では、インフラボックスの存在を知れたことも収穫でした。データの探索から取得、表示、資料化まで一連の流れを試し、業務にどの程度活かせるか検証していきたいです。
さらに、点群を含む3D測量は現況を立体的に記録・共有できる点で有用性が高く、今後さらに活用範囲が広がるなど将来性があり、衛星測位・点群・GISの視点から、ツール操作とデータ活用の考え方を体系的に学ぶことができました。
最後に、溝田先生の熱量の高いご講義と、具体例を交えた実践的な説明により、多くの驚きと気づきを得ることができました。貴重な情報を惜しみなくご教示いただいたことに、心より感謝申し上げます。
