令和5年度 第1回研修
「戸籍に関する基礎知識」
日時:2024年4月20日(土)15:00~17:30
場所:岡山県土地家屋調査士会館、オンライン
受講報告
報告者 倉敷支部 坂本 大輔
2023年度第1回青調研修会は、司法書士兼業の近藤雄介会員を講師に迎え、「戸籍に関する基礎知識」をテーマに講義及び座談会を実施しました。
本年4月より相続登記の義務化が開始されたことに伴い、相続が関わる案件が増加しているように感じます。相続関係を解明するには戸籍の取得が不可欠ですが、特に古い戸籍は読みにくく、これまで苦手意識を持っていました。本研修は、そのような点に不安を抱える私のような土地家屋調査士にとって、非常に有意義な時間となりました。
研修前半は講義形式で戸籍に関する基礎知識を丁寧に説明していただきましたが、自分が知らなかったことも多くあり、大変勉強になりました。
後半はワーク形式で、参加者全員で近藤会員が実際に事務所で行っている戸籍の読み取り方を実践しました。この方法を習得すれば、戸籍を誤って解読するリスクをほぼ無くすことができるほど、実務的かつ洗練された技術でした。
付箋や、フリクションペンを用いて、重要なところをマークアップしながら、戸籍の変遷を時系列で追っていくことで、複雑な相続関係をシンプルに読み解くことができました。今後は自分の事務所においても、取り入れていこうと思っています。
座談会では、事前に集めた質問に近藤会員が答えるとともに、参加者同士で、日頃の疑問を率直に共有することができました。これにより、同じような悩みを抱える同業者や、既に経験し多くの知識を持つ先輩が近くにいることを実感し、孤独感を解消し、心強さを感じることができました。私自身も、戸籍の「編製」「改製」「再製」といった用語の意味の違いなど、今思えば、自分で調べろと言われそうな初歩的な質問をしてしまいましたが、どんなことでも気軽に聞ける雰囲気があることが、座談会の魅力だと思います。
さらに、今回の研修はオンラインと会場のハイブリッド方式で開催しました。研修部員として事前準備に携わった私にとっては、ガジェット好きということもあり、DJIのマイクやBlackMagic designのビデオスイッチャーなどの機材を扱うことができ、楽しい経験となりました。事前の準備は一苦労でしたが、配信トラブルもなく、無事に研修を終えることができて安堵しました。今後も、多忙な方や遠方にお住まいの方々にも参加していただけるよう、ハイブリッド方式での研修を積極的に実施していきたいと考えています。
最後に、参加者の皆様お疲れ様でした。研修後の懇親会も楽しい会になりました。またよろしくお願いします。